突然ですが、専門学校や福祉系の大学を経て介護業界に就職しようと考えておられる若人へ向けて、これから介護業界に就職するにあたっての大きな注意点を2つ書きます。
就職してみて、こんなはずじゃなかった...とならない様にあらかじめ心積もりしてもらい、介護業界で長く働いてもらえればと思います。
1.腰痛
注意点の1つ目は腰痛です。介護士にとって腰痛は最大の天敵です。移乗は必ず自分の腰を守るように行って下さい。
利用者が第一だと言いますが、本当に一番大切なのは自分の健康です。自分の腰が悪くなったら元も子もありません。
私の実践上、出会った3人に1人の介護士は腰痛に悩まされています。介護士は腰が命です。しかし、腰痛はいつ襲ってくるかわかりません。その時は突然やってくるのです。
自分の身は自分で守りましょう。腰痛持ちは、移乗時に負担がかかる小さな女性に多いと見られがちですが、意外と背の高い男性にも多いのが現状です。
背が高ければそれだけメリットも多いのですが、腰痛に関しては逆に大きなデメリットと言えます。自分より小さな老人ばかりだと、自らが小さくなって抱える必要があり、腰痛を誘発させてしまいがちです。気をつけましょう。
2.女性社会
2つ目の注意点は女性社会だという事です。介護業界は完全なる女性社会であり、女尊男卑です。圧倒的に女性が権力を握っており、男性はそれに従うしか無いといっても過言ではありません。
また、いつも言っている事なのですが、介護の仕事をやる上で女性の視点にはかないません。女性には男にはない視点があり、それは利用者の表情の変化などから体調の変化のを読み取る事であったり、 相手の気持になって気の利いた声掛けを行える事であったり…etc
もちろん、男女関係なくそれらには個人差がありますが、女性の母性というのでしょうか、それとも慈愛というのでしょうか、その包み込むような暖かさは男性には真似をする事が出来ません。介護の本質がこの辺りにあるように思えてなりません。
ただし…女性特有の冷徹さというもの存在します。人は完璧ではないのです。表があればかならず裏があるのです。
女性はターゲットを定めて相手を攻撃する事を一種の楽しみにしている生き物です。自ら敵を作り出し、その対象と戦争をはじめるのです。時には数名で同盟を組み、別の同盟国と戦争をはじめる事もあります。
この戦争に男が巻き込まれると大変な事になります。とばっちりを受けるのです。全然関係のない男達に火の粉が降ってくるのです。本来、男は女性の戦いに手を出すべきではありません。
男は女性と違い、人間関係に関しては良い意味でドライです。この部分が女性はねちっこいですから、巻き込まれるとズルズルと蟻地獄のように吸い込まれてしまいます。そうなると、物事が解決するまで中立国として関わらなくてはなりません。
しかも、その戦争が終わったあとも、良い評判など出るはずもなく、恐らく役立たずの烙印を押される事でしょう。
このように、女性社会の縮図が介護業界にはあります。女性はその中に身を投じる事により、ややこしい出来事に巻き込まれ、男性は気を使って話を合わせてあげても「八方美人」と言われ、何もしなければそれはそれで「気が利かない」と言われ、地獄の袋小路に迷い込む事でしょう。
3.要するに
明けない夜はありません。そんなもんだと思って、気楽に行きましょうという事です。決して自分を追い込むような事をしてはいけません。
腰痛も、女性社会も単品でいえばどのような業種でも有り得る話です。介護業界ではその2つがたまたま共存しているというだけの話なのです。
来年4月の新卒者をお待ちしています。
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